ホタルの光を永遠に

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急にホタルでの地域おこしを先頭切って突っ走ってくれてた

山口先生がお亡くなりになられました。

正直僕もまだ信じられないです。

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ホタルの里計画。一年中食べれる果樹園。ポポー栽培。しじみの養殖

自然豊かさを取り戻そうといろんな活動が進行中でした

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知り合ったのは僕が宮崎へ帰ってきた6年前

もともと海洋生物(貝類)の研究を専門にされてたようで

ハマグリの研究に津波が怖いからと日向の海辺でなく山奥に住み着いたやまぐちさん

大好きな自然と動植物にかこまれた生活をし

研究の傍ら

地域の特産品や魅力を発掘しようと奮闘していました

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僕が覚えているだけで

ホタル、ポポー、サルナシ、しじみに始まり

アサギマダラ、タマムシ、エノキ、サイカチ、蛇結茨、金時草、

ムクロジ、キギョラン、パッションフルーツ、時計草

ビオトープには、オタマジャクシ、ドジョウ、ゲンゴロウ、ヤゴ、とんぼ、めだか、

それを捕食するサギ、ヤマセミ、カワセミ、ぬた場とする猪、鹿

この動植物たちは密接に関係していて

アサギマダラ(旅する蝶)は長距離を移動する蝶として有名で

ふわりふわりと飛ぶ様は観光地を作るほどの魅力をもちえています

そのアサギマダラの好む植物の中に金時草があり

金時草を栽培し蝶の旅の休憩地としようではないかと栽培を考えていました

金時草は生でも食べれるし紫色のアントシアニンは

いろんな食べモノに練りこんで加工品をつくればいい

アサギマダラに関しては 他にキジョランにもあつまると

そして今年ついに幼虫が羽化しキジョランの葉っぱを食べているのを僕も確認したところでした。

ちなみにキジョランの種は 幻のケセランパサランという事実

エノキの株元には卵を産み付けるとのこと

サイカチは種にサポニンがあり、昔石鹸の代わりに利用されていたんだとか

蛇結茨はとても綺麗な花を咲かせるのだ

棘がすごくこれはとんでもないが生垣にしたら動物すら入ってこれない。

ムクロジ この実はサポニンを含み石鹸の代わりに

種は羽子板の羽根の玉に。いつか羽子板の羽根を作ってみたいと話していました

幻のタマムシも増やしてみたいと丸太を積み上げて放置して成虫が卵を産み付ける場所をつくっていました

肝心のタマムシがなかなか捕まらずでしたが。。

2年前からパッションフルーツを栽培し越冬を試みたのですが失敗におわりました。

が、最近では魅力的な花の時計草と味の良いパッションフルーツをクロスさせ美味しくて美しいパッションフルーツをつくるのだと品種改良を楽しんでいました。

今、これが豊かさなのかと思うところです

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先生は家に行くたびに訪れる客人たちに

僕のことを貴重な有望な農業後継者だと言いい紹介をしてくれ

そしてこれからの農業にとたくさんの知識を惜しげもなく与えてくれ

可能性の扉の開き方を身をもって伝えてくれていた方でした。

これが夢が終わり目標となる瞬間なのかもしれません。

先生の意思を引き継げるかは今後の地域の活動でも協議されると思います。

せっかく苦労し想いをもって先生が増やしたホタルをたくさんの人が鑑賞できるように

なんだか託された気持ちでいっぱいで、僕自身引き継いでいくつもりです

ご冥福をお祈りします


通夜

6月23日  18時より

告別式

   6月24日  11時より

場所 プリエール日向

先生のブログ

beachmollusc ひむかのハマグリ

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1 個のコメント

  • 驚きと残念さが入り交じり、本当に嘘のようです。まだやり残したものが沢山あるよね、、、

    先生は、出会った瞬間から人を受け入れてくださる温かさがあふれていましたね。
    とてもユニークで素敵な先生。
    変化してきた生態系がここで再生していくのだと裏の池を目を輝かせワクワクとしながら話して下さった日をはっきりと覚えています。
    本当にしんじられません。ご冥福をお祈りいたします。
    ミッキーは大丈夫かしら、、、

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    今 だ か ら こ そ 僕 た ち 若 い 世 代 が 新 し い 感 覚 で 前 に 出 て い き ま し ょ う 。「 生 き る 」 の 中 で「 食 べ る 」は 最 も 重 要 な こ と 。そ の 食 料 を 他 に 依 存 し き っ て い る 日 本 。食 の 多 様 化 の 中 で 忘 れ さ れ る伝統食、伝統野菜、日本人の誇れる味覚・・・。農家の平均年齢 65 歳。10 年後、20 年 後 の 日 本 の 農 業 は? 私 た ち の 食 料 は? 農 家 だ か ら で き な い で は な く 、 農 家 に し か で き な い こ と を 。し っ か り 地 に 足 を つ け 泥 だ ら け の 生 き 方 に 誇 り を も ち 、伝 統 を 丁 寧 に 次 世 代 へ 。感 動 や 幸 せ は 五 感 を 満たされた先にあると信じて日々農 業に真 剣にとりくんでいます。 ”野菜のこと、ちょっと知るだけで私たちの食生活はもっと豊かになります。